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ヤマハ アンティークピアノ詳細


年式 1953年 高級感あふれるデザインが魅力 8年前に内部も復元済みです
製番 51766

♪ この時代ヤマハがこんなデザインのピアノを作っていたとは驚きです。
外装は天然木の木目もきれいで、ゆっくり自然乾燥していたせいか反りや 隙間が一切なく 高級家具のようです。

♪ 内部機械(アクション)の個々の部品もしっかりしたものです。戦後間もなくこう言うピアノを作ったヤマハの技術と情熱の底力を感じさせるピアノです。

♪ 木部はしっかりしていますが、フェルトやクロスの部分など劣化していましたので、ほとんどの部分を新しいものに8年前張り替えています。

♪ 弦を総て張り替え、弦を打つハンマーもドイツ製(アベル)に8年前取り換えて音色がまろやかで芯がある音がします。

♪ 鍵盤は、白鍵盤を張り替えていますのですっきりした鍵盤です。外装も専門の塗装職人に頼んで、傷補修や塗装をしてをしています。

♪ ペダルは3本ですが、真ん中ペダルはソフトペダル(今は 弱音ペダルです) 右の鍵盤下に手動の弱音器を取り付けています。

高さ 106.5cm
奥行 64.5cm
146 cm
ダークウォルナット 艶消し
ヤマハ アンティークピアノ
*弦は総て新しく張り替えています。
また ハンマーは、ヤマハピアノと相性に良いアベルハンマーヘッド(ドイツ高級ハンマー)に取り換えています。
*白鍵を張り替えていますのですっきりした鍵盤です。
鍵盤右下のつまみで 弱音のON OFFします。
  (3本ペダルですが 真中はソフトペダルです)
当店で修理・調整を施した箇所
♪アベルハンマーに取り換え・弦を総て新品に張り替えをしています
♪各フェルト・クロスの張り替え(ダンパーフェルト・鍵盤フロント・バランスクロス 等々)
♪白鍵の張り替え
♪外装リフレッシュ・傷補修
♪手動弱音機の取り付け
ヤマハ(日本楽器株式会社)ピアノのルーツ

 ヤマハは山葉 寅楠氏が明治33年(1900年)に国産第一号を作り  山葉 直吉氏・ 河合小市氏(後に河合楽器を創設)・ ヒトラーがこよなく愛したドイツ・べヒシュタインピアノからの技術者(当時ヤマハとべヒシュタインは提携していました) シュレーゲル氏の元・ 大橋 幡岩(後に 小野ピアノ・デャパソンピアノ・オオハシピアノ)・松本 乾次氏(後にヤマハフルコンサート製作責任者)など優秀な人材をたくさん輩出し 戦前は日本楽器がピアノ業界をリードしていました。
そして 戦争後 ピアノ業界も一からのスタートとなります。そんな中ヤマハ4代目社長川上 源一氏が昭和25年(1950年)に就任し戦後のピアノ産業の復興に努力し、昭和27年(1952年)には50,000台突破の記念ピアノを家庭用ピアノの普及を目指した100号195,000円を発表し、それが後にヤマハのUタイプのロングセラーになる商品となりました。
  またその当時 社長自ら欧米のピアノを視察し帰国後最初に手掛けたのは 「生地塗りのデザインピアノ」の試作でした。デザイナーや芸術大学教授にデザインを委託しています。(おそらく上記ピアノはその当時社長号令で作られたピアノではないかと思います)
  その後昭和30年代に入ると 川上社長の企業方針で高品質 低価格商品を目指し 工場の近代化 合理化を革新的に行われます。中でも「木材の人工乾燥室」です従来1年位かかる木材の乾燥を48時間以内で行われる乾燥室を完成させたのです。それにより大量生産が可能になり 低価格 高品質のピアノが実現しました。現実に 昭和27年195,000円のピアノが昭和44年(1969年)まで同じ値段でした。
  ただこの人工乾燥室は ヨーロッパの一流ピアノ会社は木材を急速に乾燥さすと、響板などの繊維組織が劣化してしまいピアノの響きを損なうと今でも頑固に使用していません。
  昭和40年代以降は、長くなりますのでは次の機会にします
  
    参考資料
      日本のピアノ100年 
         ピアノづくりに賭けた人々          (草思社)

                        ぜひ興味ある方は お読みください。

 



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